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田川 雅人*; 十河 千恵*; 横田 久美子*; 鉢上 隼介; 吉越 章隆; 寺岡 有殿
Japanese Journal of Applied Physics, 44(12), p.8300 - 8304, 2005/12
被引用回数:5 パーセンタイル:21.78(Physics, Applied)神戸大学が持つ酸素原子ビーム装置を用いてSi(001)基板上に室温で作製したシリコン酸化膜をSPring-8の原研軟X線ビームラインで光電子分光解析した。酸素原子ビームで作製したシリコン酸化膜では通常の熱酸化膜に比べてサブオキサイドが少ないことが明らかになった。
Pinard, J.*; Duong, H. T.*; Marescaux, D.*; Stroke, H. H.*; Redi, O.*; Gustafsson, M.*; Nilsson, T.*; Matsuki, S.*; 岸本 泰明*; Kominato, K.*; et al.
Nuclear Physics A, 753(1-2), p.3 - 12, 2005/05
被引用回数:4 パーセンタイル:35.96(Physics, Nuclear)磁場が原子核内で有限な分布を持つと超微細構造異常(ボーア ワイスコップ効果)が生じる。この効果を系統的に調べるためには、超微細構造定数と核磁気モーメントを系統的に高い精度で求める必要がある。本研究では、不安定核の超微細構造定数の精密測定のために、オンライン-レーザー光ポンピング原子線磁気共鳴装置を開発し、Cs(m)の基底状態6sSの超微細分岐を求めた。その結果、MHzを得た。
鉢上 隼介; 寺岡 有殿
JAERI-Tech 2004-066, 69 Pages, 2004/11
広い範囲の速度を持ち、化学的に活性な原子や分子のイオン及び中性粒子ビームを利用することによって、さまざまな材料表面での化学反応の研究を進展させることを目的として、高速中性原子・分子ビーム装置を製作した。本報告書では装置の詳細と、実際に発生させた酸素原子・分子のイオンビーム及び中性粒子ビームの特性について解説する。本装置はプラズマイオン源,静電レンズ系,質量選別器,電荷交換室から構成された超高真空装置である。加速エネルギーが8keVのとき全酸素イオン電流値は52マイクロアンペア、20eVのときでも17マイクロアンペアが得られている。また、質量分離も良好で、20eVのとき酸素分子イオンビームの電流値は11マイクロアンペア、酸素原子イオンビームでは5.5マイクロアンペアが得られた。イオンビームと酸素ガスとの電荷交換反応によって1平方センチメートルあたり毎秒10の12乗個程度のフラックス密度の中性原子・分子ビームが得られることがわかった。
鈴木 康夫
日本原子力学会九州支部第14回研究発表講演会要旨集, 0, p.5 - 8, 1995/00
まず、原子力基盤技術総合研究について説明し、多くの研究機関が協力して、効率的に研究開発をする体制が存在し実施されていることを紹介する。そのうち、原研が参加している研究テーマ、特に自由電子レーザー研究開発について報告する。つづいて、原研内で検討されている大型加速器による利用研究について説明し、大型加速器によって作られる強力エネルギービームが、原子力研究にとっていかに有効であるか報告する。
小倉 浩一; 柴田 猛順
Journal of the Physical Society of Japan, 63(3), p.834 - 838, 1994/03
被引用回数:2 パーセンタイル:46.01(Physics, Multidisciplinary)電子ビーム加熱蒸発により生成したガドリニウム原子ビーム中の原子の準安定準位密度を共鳴光イオン化を用いて測定した。準安定準位密度はボルツマン分布をしており原子励起温度を決めることができた。原子励起温度は蒸発面温度よりもはるかに低く、原子ビームの並進温度と非常に近かった。これは、蒸発面近傍で蒸発原子が真空中へ膨張冷却するとき原子の運動エネルギーのエネルギー交換速度が速いことを示していると考えられる。
西村 昭彦; 有澤 孝; 大場 弘則; 柴田 猛順
J. Vac. Sci. Technol., A, 11(4), p.1516 - 1521, 1993/07
原子法レーザー同位体分離の実用化のためには、電子ビーム加熱により発生させた原子蒸気の特性を知ることが重要である。ここでは、低いエネルギーの準安定準位分布を多く有するガドリニウムを用いて、レーザー光照射部の原子密度が10個/cmオーダーの高い密度下においてレーザー光吸収により準安定準位密度分布の測定を行ない以下の特性を明らかにした。1.準安定準位密度分布から求めた原子励起温度は蒸発面温度より遙かに低く、蒸発速度の増加につれてさらに低下し500K程度となる。2.原子蒸気中には高真空中への急激な膨張によるクラスター生成の可能性はほとんどない。
大平 茂; 三角 昌弘; 奥野 健二; 成瀬 雄二
Proceedings of the 12th Symposium on Ion Sources and Ion-Assisted Technology, p.213 - 216, 1989/00
核融合炉第一壁材料のトリチウム透過漏洩量測定実験を行なう為に開発されたイオン源について(その構造及び重水素を使った性能試験について)述べた。本イオン源はクォーツキャピラリー型イオン源の改良型であり、低エネルギー、大電流の原子状イオンビームが得られる特徴がある。引出エネルギー200eV以上では1mA以上のビーム電流が得られた。アノード電流が高くなるとイオンビーム中の原子状イオン(D)の割合は大きくなりI=10Aで83%に達した。イオン源内のガス圧力に対しては、イオン種の割合は高い圧力の時にDが増加する傾向があった。
新井 英彦; 堀田 寛*
Journal of Chemical Physics, 75(5), p.2252 - 2257, 1981/00
被引用回数:4 パーセンタイル:20.97(Chemistry, Physical)大強度パルス電子線(Febetron 706)によるヘリウムとアルゴンのイオン化過程の電子計算機による数値解析を行い、パルス電子線の気体中での自己集束度の観測結果と比較した。その結果、自己集束度は生成電離気体の性質を反映したものであることが明らかとなった。さらに、気体イオン化過程の大部分はパルス電子線の誘電電場によることが明らかにされ、各種希ガス中での自己集束度の差は、電場による各気体の電離周波数の差に対応することを立証した。
新井 英彦; 堀田 寛*
Journal of Chemical Physics, 75(6), p.2723 - 2729, 1981/00
被引用回数:1 パーセンタイル:7.19(Chemistry, Physical)大強度パルス電子線による水素、チッ素およびメタンの電離過程の数値解析とそれぞれの気体中でのパルス電子線の収束度の観測結果との比較に基づいて、パルス電子線による気体イオン化過程における分子特性の役割について検討した。その結果、電場による電離周波数の小さい気体ほど、あるいは、二次電子の減速効果が大きく、かつ、イオン化ポテンシャルの高い気体ほど、パルス電子線照射によるイオン化度が低く、ビーム集束度は高いことが明らかとなった。
堀田 寛; 新井 英彦
Journal of Chemical Physics, 67(8), p.3608 - 3615, 1977/08
被引用回数:9Febetron706からのパルス電子線の自己集束は、気体によって異なるが、2~100Torrの中間圧域で崩壊する。これは二次電子の急激な倍増による気体の絶縁破壊によるものである。気体の各種性質の文献値から絶縁破壊時間を計算し、それとパルスの立上り時間との比較によって、自己集束崩壊を定量的に解析できることを示す
堀田 寛; 田中 隆一; 須永 博美; 新井 英彦
Radiat.Res., 63(1), p.24 - 31, 1975/01
被引用回数:6H,D,He,Ne,Ar,Kr,Xe中でFebetron706からのパルス電子線の自己集束性をアルミニウム-ブルーセロファン積層線量計を用いて研究した。その結果、10Torr以下でのピンチの起こる圧から気体の全イオン化断面積が求められた。20Torr以上で再び起るピンチは二次電子の再結合係数と関係していることがわかった。さらに高圧では一次電子線の多重散乱のため発散する。
堀田 寛; 田中 隆一; 新井 英彦
Radiat.Res., 63(1), p.32 - 41, 1975/01
被引用回数:7N,O,NO,CO,SF中でFebetron706からのパルス電子線の自己集束性を研究した。10Torr以下の低圧ピンチの起こる圧から気体の全イオン化断面積が求められる。10~50Torrでのピンチの立上りの様相は二次電子と気体との相互作用、主として電子-イオン再結合反応で説明することができる。150Torr以上での一次電子線の挙動はこの自己集束作用の他に多重散乱を考慮して(+1)M/Aの関数として統一的に説明できる。